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風の子通信 6月少し昔のこと「カタカナ語」

日本語よりカタカナ語


 「せっつぶ〜ん」という話をしたとき「鬼を退治しようと思った和尚様は、庫裏(くり)に行って豆を…」と語ってから、子どもたちには庫裏がむずかしいかもしれないと思って「庫裏っていうのはお寺の台所のことよ」と説明したら「台所ってなに?」と訊かれ「キッチンのこと」と言ったらわかってもらえました。

 「寒い夜、襟巻きをぐるぐると巻いて…」と語ったときも「襟巻きってなに?」と訊かれ、「マフラーのこと」と説明してわかってもらいました。

 「宿屋の亭主が…」と言うより「ホテルで働いているおじさんが…」と言ったほうがわかってもらえるし、「予行演習(近頃は予行練習と言う人が増えましたが)」はリハーサルのほうが通じます。急須はともかく、土瓶(どびん)になると、ティーポットのことよと言わないと若い人にはわかってもらえないことがあります。「お蚕ぐるみで育てられ」という言葉も、上等な絹の着物を着せられて育ったという意味」と説明したら「あ、シルクの服を着せられてたってことね」と言われて「まぁそんな感じ」と応えたものの、しっくりいきませんでした。「衣紋掛け」よりハンガー、「乳母車」よりベビーカーやバギー、「催し物」よりイベント、運動靴よりスニーカーのほうが通りがいいようです。

京都の学生さんたちが8年前の震災の地を訪ねて書いたというレポートを読ませてもらいました。リカバリーだのアイデンティティだのサポートだのとカタカナ語があまりに多かったので、日本語になるものは日本語にして書いてほしいと苦言を呈したら、担当の教授(私の友だち)が、読みにくかったらセレクトして読んでねと言ってきました。「選ぶ」という日本語を知らないの!?と言いたくなった私です。



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