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風の子通信 7月 少し昔のこと「泳げない私」

泳げない私

 

 私は子どものころ、海はもちろん湖も大きな川もない山奥の町で育ちました。家の裏に小さな池があって、そこにカエルがたくさんいました。カエルを捕まえるために池にはいったことはありますが(当時カエルは私たち子どものタンパク源でした)、泳ぐというような池ではなかったので、泳いで遊んだことは一度もありません。学校にもプールはありませんでしたから、泳ぐことを学ぶ機会もなく、いまだに泳げない私です。

ですから船に乗るのは好きではありません。もし事故があったら、泳げないのですから溺れて死ぬしかないと思っています。どうしても船に乗らなければならないときは「なむあみだぶつ」と唱えて死を覚悟で乗りました。大げさなと思われるかもしれませんが、泳げない人間にとって、海はそのぐらいの覚悟が必要で、とてもこわいのです。

 長崎県には島がたくさんあります。壱岐、対馬、五島のような比較的大きな島から、度島(たくしま)黒島のような小さな島まで、「島の子どもたちにもお話を」という教育委員会の配慮で、数年間続けてあちこちの島に連れて行っていただいたことがあります。

 島の子どもたちにお話を届けるというそのことはとてもうれしかったのですが、心の中ではいつもびくびく、乗るたびに「なんまいだ」でした。それでも1学年10人前後という子どもたちが、みんな一緒に聞いてくれたし、先生も喜んでくださったし、私も楽しく語らせていただいたので、とてもいい経験になったと思っています。

 今は婆さまにも懇切丁寧に教えてくれるスイミング教室があるからと言われますが、水に顔を入れられない私としては、くわばらくわばら。










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