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風の子通信 8月 少し昔のこと

暑い

 

 夏は暑く、冬は寒く、春夏の温暖な季節がたっぷりある、というのが日本の気候に対する「褒め言葉」でした。そのけじめのある日本の気候はどこへ行ってしまったのでしょう。暑い暑いといっても、それは昼間だけでした。夜、夜中まで寝苦しく暑いという日はそれほど多くはなかったと思います。東北に育った私は昼間いくら暑くても早朝と夜は涼しい気候の中で育ちました。

夏は昼間暑いから昼寝をし、夜は少しぐらい遅くまで起きていても叱られない、といっても今のように11時12時まで起きている子がいたわけではなく、せいぜい9時ごろまででしたが、夕飯を食べてから近所の子とひと遊びすることも許される季節でした。

夜の遊びは「お化けの時間」に人間がお邪魔するわけですから、お化けに遠慮しながら遊びましたし、ときおりお化けも仲間入りすると思っていました。お月様が雲に隠れて暗くなったりすると、お化けが仲間入りして、遊び仲間が増えているような気もしました。

夜の遊びで一番楽しかったのは影踏みです。昼間は暑くて影踏みもできませんでしたが、夜の影踏みは、ちょっと怖くて、気味悪く、ときおりふっと自分の影がなくなってしまうのではないかと不安になったりしながら遊びました。街灯はありませんでしたが、誰かの家の電気が点いて自分の影が2つになるときがあります。そんなときは自分の後ろにくっついたお化けの影かと思ったりしました。隠れんぼもしましたが、1人で隠れているのは怖かったので、必ずだれかと一緒に隠れました。なかなか見つからない子がいると、お化けにさらわれたかと思いました。年に1度ぐらい花火もしました。線香花火だけでしたが、とても贅沢な遊びでした。お化けと一緒に遊べたころの話です。




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