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風の子通信 9月少し昔のこと「漢字」


 国語改革というのは知識層にはあまり良い評価はされませんでしたが、私はとてもよかったと思っています。とはいえ、私にとって一旦覚えたものを覚え直すという作業は結構手間がかかりまして、今でも最初に覚えたものが残っています。

 文字を習い始めたときに「てふてふ」を「ちょうちょう」と読み「いふ」を「ゆう」と読むようにと、しっかり叩き込まれてきた私ですが、多少のわずらわしさもあっても、ちょうちょうと書くことに違和感はありませんでした。「櫻」が「桜」になったり、「國」が「国」になったのも、書きやすくなったので、すぐ馴染みました。ただ「多勢」を「大勢」に、「訊く」を「聞く」にと言われると、人がたくさんいるときは、やっぱり多いという字を使って「多勢」と書きたいし、ものを尋ねるときには「訊く」を使いたくなるのです。

 ですから私個人にとってはわずらわしいこともありましたが、世の中全体としては、読み書きがラクになり、文盲(字の読めない人)が減り、それに伴い文化の向上にもつながったと思います。私が我が子を小学校に通わせているときでさえ、学校に提出する書類は旦那様に書いてもらっているという母親もいました。もちろん6・3制の学校教育は施行されていましたし、新聞の漢字にルビが振ってあった時代もありました。でも、家業に忙しい家庭の子は新聞なんぞ無縁だったでしょうし、学校より家の手伝いのほうが重要でした。弟妹の子守に追われて休みがちだったという友だち、親が亡くなってその後、畑を守るのに精一杯、学校どころではなかったという友だちもいました。夜間中学のことが新聞に載っていましたが、必要な人はまだまだいると思います。

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