本文へスキップ

メールでのお問い合わせは
 info@kazenoko-circle.com

風の子通信 12月の遊び〜お正月

 
 

12月といえばクリスマス、街はクリスマスソングにあふれ、スーパーやデパートにはクリスマス向きのお菓子が並び、クリスマスにちなんだ絵本が並びます。街路樹がイルミネーションで飾られたり、ショーウインドウがモールやリースで飾られます。いつから12月がクリスマス一色になってしまったのか思い出せませんが、私の子どもの頃は、ほんのひと握りのキリスト教信者の家で、ひっそりと祝うのがクリスマスでした。

 私が覚えている賑やかだったお店は、呉服屋さんとか下駄屋さんですが、瀬戸物屋さんや魚屋さんなど、お正月にちなむ商売のお店は賑やかだったはずです。お正月には新しい下駄をおろしました。歯のすり減った古い下駄は、風呂の焚き口に回されて、「最後のご奉公!」と言って燃やされました。下駄の台は新しくしないまでも、鼻緒だけでも新しくすると新しい下駄のようでしたから、まだそれほどすり減っていない下駄は、きれいに拭いてもらって、鼻緒を取り替えれば充分新品気分でした。お正月には箸も新しくしました。三が日(さんがにち)は両端が細くなっている祝い箸でしたが、4日目からは新しい箸を使いました。これから1年間使う箸です。箸も少しずつ長くなり、大人と同じ長さの箸をもらうお正月は、とても誇らしく思ったものです。

 お節料理を食べるときは、父親が必ずそれぞれの料理の講釈(説明)をしていました。黒豆を食べたらまめに働く人になるぞ。蒲鉾を食べると日の出の勢いで出世するんだ。伊達巻きを食べると巻物の読める頭のいい人になれる。きんとんは黄金色だからお金持ちになれる、煮染(し)めを食べると根気強い人になる(人参も牛蒡も根だから?)。昆布巻きは喜ンぶで楽しく暮らせる。田作り、これは屑鰯を田に撒くとお米がいっぱい穫れるから田作りというんだ。といちいち説明を聞かされてから食べました。肴嫌いの私、田作りの1匹ぐらいは我慢して食べましたが、どうしても嫌いだったのが数の子です。数の子は子孫繁栄だそうですが、とにかく嫌いだったので、そっと兄のお皿に移しました。



 
 お餅は28日に賃餅(ちんもち)屋さんから届きました。我が家には臼も杵もなかったので、賃餅を頼んでいました。届いた餅を切るのは兄の役目で、堅くなりかけたお餅の上にのしかかるようにして、大きい菜切包丁で切っていました。



 クリスマスはありませんでしたけれど、暮れからお正月にかけて、忙しく楽しいことがたくさんあり、心がはずみました。

 今月は、私がお正月に歌ってきた歌を紹介します。




『向かいの山の』



『お月様いくつ』







information

風の子サークル

メール
info@kazenoko-circle.com