本文へスキップ

メールでのお問い合わせは
 info@kazenoko-circle.com

風の子通信12月すこし昔のこと「家を立てる」

 
 

大人になってからの私に昔ばなしを400話も聞かせてくださった遠藤登志子さんは、昔ばなしだけでなく、昔からの言い伝えやことわざやおまじないなど、いろいろなことを教えてくださいましたけれど、その遠藤さんから「男バカでも家は立つ、女バカでは成り立たねぇ」という言葉を教えていただきました。「したからな(それだから)、女は男以上に賢くなければなんねぇ、んだども(けれども)出しゃばるなっつうことだな。表向きには男を立てておくんだけんど、その男が立っていられるのは、賢い女が支えているわけで、支える女が賢くなければ、男も立っていられねえっつうことよ」と教えてくださったのです。

冠婚葬祭はもとより、建前の祝いから盆暮れの挨拶まで、表に出るのは男のことが多いとしても、何を着ていくか、いくら包んでいくか、何を持っていくかなどなど、男が賢い人であれば、賢い女は馬鹿なふりをして男に任せておけばいい、それで問題なく「家」は立っていくけれど、たとえ男が馬鹿でも、女が賢ければ、うまく取り仕切って男を立たせておくことができるものだ。けれど、女も馬鹿ではどうしようもない、馬鹿な女では男の馬鹿を隠しきれない、だから「家」は成り立っていかないのだ、ということなのです。

「したからな、相棒の男が賢くても馬鹿でも、どっちみち女は男以上に賢くなければなんねえんだ」と遠藤さんは私たちに教えてくださったのです。

今は男が賢かろうが馬鹿だろうが、女も表に出ることが多くなりまして、お互いにすべて「自己責任」で立っていかなければなりません。ですから、女はラクになりましたが、その分私も含めて馬鹿な女が増え、男は馬鹿を隠しきれなくなりました。




information

風の子サークル

メール
info@kazenoko-circle.com