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風の子通信1月号 少し昔のこと

 

百人一首

  お正月の遊びの中でも、ちょっと高級感のある「百人一首」、子どもの遊びというより、大人の遊び、若者の遊びといったほうがいいかもしれません。私の育った家は8人家族、それにお正月は叔父叔母の家族も一緒に過ごしますので、みんなで百人一首を楽しみました。幼い子向きには「坊主めくり」という遊び方があります。1枚ずつ順にめくって、坊主が出たら持ち札をすべて中央に出す、姫が出たらその中央に貯められた札をすべてもらうことができるという遊びです。

でも、本当の楽しさはやはり上(かみ)の句を聞いて下(しも)の句の札をとるという遊び方でしょう。その百人一首、家庭で楽しむことは少なくなってきましたけれど、今は学校で楽しんでいるようです。百人一首クラブというクラブもあるとか。近頃は小学校でも高学年のクラスで楽しんでいる所もあるそうです。あんな難しい言葉、それも恋の歌が多いというのに、小学生になんかわかる筈がない、とおっしゃる方もいます。でも、大人の私だって意味もわからず楽しんで遊んできました。丸暗記賛成の私です。

 遊びとして楽しむときには、意味なんかどうでもいいのです。「秋の田の」と聞いて「我が衣手は」の札に手が伸びればいいわけで、「春すぎて」が「衣ほすてふ」に、「ももしきや」が「なほあまりある」につながればいいのです。もっと高度になれば「む」と聞いたら「霧たちのぼる」、「す」と聞いたら「夢の通ひ路」、「め」と聞いたら「雲がくれにし」に手が伸びればいいことなのです。そうやってまず五七五七七の調子と言葉に慣れ親しんでいるうちに意味も知りたくなってきます。それから意味を覚えても遅くはありません。


 


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