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昔話の中の「魔除け」
炒り豆 :この豆が芽を出すまで来るなよというおまじないです。炒った豆から芽が出る筈もありません。
鰯の頭 :その悪臭で鬼(魔物)を退散させるとか、この鰯が泳ぎ出すまで来るなよと鬼を寄せ付けない。
柊の葉 :門口に柊をぶらさげておくと、そのとがった葉で鬼の目を突くので鬼が寄りつかない。
目籠 :穴(目)がたくさんある籠(または笊)のことで、鬼の世界では、一つ目より二つ目、二つ目より三つ目、目が多い方が強いとされている、目籠には大きな目がたくさんあるので鬼が恐れて逃げていく。
菖蒲の葉:亭主をさらって山に戻る山姥が亭主に逃げられ、とがった葉で目を突つき、目をつぶしたので、魔除けとして蓬といっしょに屋根に上げておく。
蓬 :その臭い匂いで山姥が亭主を捜すのをあきらめたので、魔除けにする。
悪いことはすべて鬼(山姥も含めて)の仕業と思っていた時代、流行病(はやりやまい)も鬼の仕業だからと、魔除けのおまじないをいろいろかんがえたのでしょう。疱瘡を流行らせる疫病神は赤い物が嫌いだからと、赤い布を入り口にぶら下げたり、病人に赤い鉢巻きをさせたそうです。村境に大きな藁人形を立てて、疫病神の侵入を防ごうとした所もあります。
今回は、西の方の海に住むという「アマビエ」が「疫病が流行ったら私の姿を写して人々に見せなさい」と言ったとかで、アマビエの絵が一躍人気者になりました。人の心は弱いのでしょうか、いつの時代でも何かに頼って、少しだけでも安心したいのでしょうね
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