本文へスキップ

メールでのお問い合わせは
 info@kazenoko-circle.com

風の子通信2021年3月昔のこと〜コッペパン

 

 私が初めて食べたパンはコッペパンです。小学6年のとき、町内運動会の地区対抗リレーでその地区の、小学校女子代表に選ばれました。敗戦から4年経っていましたから、世の中も少し落ち着いて町内運動会も復活したのでしょう。小学校代表、中学校代表、そして20代、30代、40代、それぞれの年代の代表の大人と一緒に走るのです。運動会の1週間ぐらい前から、大人の仕事が終わった夜、バトンの渡し方などの練習が1時間ぐらいありました。練習が終わると、世話役の人が売り始めたばかりのコッペパンを買ってきてくれました。私が生まれて初めて食べたパンです。真っ白ではなく、ちょっと黒ずんだような茶色っぽくて、ちょっとぱさぱさした、バターもジャムも付いていない、でも噛んでいるとほんのり甘くなる固めのパンでした。でも糧飯(かてめし・大根葉・芋・麦などを混ぜたご飯)ばかり食べていた私にすれば、これが西洋の王子様やお姫様が食べているパンというものなのか、と納得できるようなおいしいパンでした。

 子どもたちが小学生の頃も給食にコッペパンが出て、小食だった長女はよく残してきましたから、私のおなかに片付けましたが、私が初めて食べたコッペパンと似ているような、ちょっと違うようなパンでした。

 亀有にコッペパンの専門店があると聞いて、行ってみました。何もはさんでないプレーンコッペパンというのを買ってきました。真っ白でふわふわで、好きなものを挟めるように横に切れ目がはいっていました。コッペというのはフランス語のCOUPE(クーペ・切ったの意)からきているそうですから、切れ目の入ったパンは確かにコッペパンなのですが、私の初めて食べたコッペパンとは似ても似つかぬ高級品でした。





information

風の子サークル

メール
info@kazenoko-circle.com