本文へスキップ

メールでのお問い合わせは
 info@kazenoko-circle.com

風の子通信2021年6月〜少し昔のこと

 

進歩?

 

 私の祖母は、3人並んで写真を撮ると、真ん中の人は間もなく死ぬと信じていました。死なないまでも、魂を抜かれるという人もいました。夫の母も3姉妹でしたが、3人揃って写真屋で撮った記念写真には人形を加えてありました。4人にしたのです。

 40年近く前のこと、私たち家族が福島から柏に越してくる時、希望を言うとすぐに夫の職場に間取り図数枚が送られてきました。それが私の見た最初のファックスです。やがて我が家もファックス機器を購入し、アメリカの語り手フランさんとのやりとりに大いに活躍しました。電話では聞き取れない英語も字で書いてもらうと理解できます。返事もゆっくり書けます。しかもそれが瞬時にアメリカに届くのですから、ファックスさまさまと思って重宝していたら、今やそのファックスも時代遅れの感がなきにしもあらず、です。

「文豪」だの「一太郎」だのというワープロが出たときもびっくりしました。タイプライターと違って、字を間違えても苦労なく消せます。私はタイプを習っていましたから、叩くことに関してはラクでした。そして私の理解できるのはこのワープロまででした。

叩くのは同じですがコンピューターになって、私の戸惑いは大きくなりました。機能が多すぎて理解できないのです。文字だけでなく絵も、それも動いている私の姿まで、パソコンから飛び出して世界中に飛んでいく時代になりました。それこそ魂を抜かれた私の映像が、太平洋の上あたりをふわふわ浮いている感じで気味の悪いことです。今の子どもたちが大人になる頃には、こんなことに驚いていた婆様がいたんだってさ、という昔話になるのでしょうね。生身の人と人が向き合う時代が遠ざかるようで、人の温かみが伝わらなくなりそうで、恐ろしいのです。コロナがそれに拍車をかけているのかもしれません。

 

 

 



 




information

風の子サークル

メール
info@kazenoko-circle.com