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2021年8月遊び〜夏休みの宿題

 

 私が子どものころ、家庭科は女の子だけの科目でした。そして夏休みには必ずなにか作品をひとつ提出することになっていました。雑巾に始まって、エプロン、浴衣、スカート、簡単なワンピース、ミシンのない時代でしたから、みんな母に縫ってもらってごまかしました。なるべくヘタに縫ってくれと頼むのですが、母には母のプライドがあったらしく、縫いあがった作品はみな立派なものでした。多分先生も、これは運針のへたな私の作品ではないということに気づいていらしたのでしょうけれど、何も言われませんでした。

 中学3年のとき、夏休みの宿題に縫物を提出する代わりに、私なりの「論文」を書いて提出しました。何を書いたか細かいところは忘れましたけれど、家庭というのは男と女が協力して築いていくものだ、なんで女ばかりが家庭科をしなければいけないのだというようなことを、生意気な口調で書いたのです。担任は女性の先生でしたけれど、いい先生でしたね。私の言いたいことをきちんと受け止めてくださいました。今思えば、もしかしたら、ご自分もそのことで悩んでいらしたのかもしれません「男が料理をしたり縫い物をしたりするようになるまで、まだまだ時間がかかるでしょう、だれかがしなければならないものなら、上手にできたほうが気持ちがいいでしょ、その練習だと思ってやったら?」と言ってくださいました。

毎年、夏休みの宿題をまぁまぁこなしてきましたが、私としては、あのときの「論文」こそ一番力が入っていたように思います。何をえらそうに、わかったような気になって書いたのでしょうねぇ。いま読んでみたいと思いますが、たびたびの引っ越しでどこかにいってしまいました。







 




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