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新しい視点で○○○を活動する 

風の子サークル

風の子通信 2019年5月号「すこし昔のこと」

一品持ち寄り

今は女性も気軽に喫茶店に入ったり、食堂に入ったりします。しかも1人で入る人も多くなりました。私が若い頃は家族でとか、男の人と一緒に入るのでなければ、喫茶店にも入れませんでした。別に1人で入ってはいけないと決められていたわけではなかったのですが、なんだか女 人では入りにくかったのです。

 女同士の集まり、特に主婦仲間の集まりで「宴会」をしようということになれば、誰かの家での「一品持ち寄り」が当たり前でした。特に相談をして持ち寄る物を決めなくても、ご飯物を持ってくる人が数人いて、おかずを持ってくる人が数人いて、デザートの得意な人はケーキやらおまんじゅうやらをもってきました。そしてそれぞれの持ち寄ったお料理について作り方を教えてもらったり、同じ料理でも自分の味付けと違うと、隠し味に何を使ったのか教えてもらったりして、自分の料理の幅を広げました。

 今はコンビニ弁当も売っているし、人数が多いときには、お弁当屋さんが届けてもくれます。ですからお弁当を頼んでしまったほうが簡単なのですが、お弁当屋さんもコンビニもなかった昔の田舎では、一品持ち寄りが当たり前でした。今は一品持ち寄りでなくても「宴会」はできるのですが、私は一品持ち寄りのほうが好きです。アメリカでも親しくなった人たちが一品持ち寄りの pot luck partyをよく開いてくださいました。アメリカ人の小学校の先生に、海苔巻き寿司の作り方を教えてほしいと言われ、作ってみせたら、その方は毎年私のために pot luck partyのとき、私より上手に海苔巻きを作ってきてくださいました。

 お弁当もお茶も売っている便利な世の中ではありますが、なくしたくない「一品持ち寄り」です。